こんにちは。
設計部の星野です。
急に秋らしくなってきましたね。
今週も秋の味覚の話ですが、少し前にたくさん芋ほりをしたので、1週間ですごい量のサツマイモを食べています。
天ぷらにしてみたり、芋ごはんにしてみたり。
色んなメニューに挑戦してみようとレシピサイトをめぐり中です🍠
さて、ここから本編です。
ど~ぞ~。
今回は久しぶりに『環が家(わがや)』に関するお話です。
『環が家』とは弊社の住宅のシリーズです。
詳しくはこちら→『環が家』
この中の冷暖房のお話の中で少しだけ触れた『気密』について、今回は知って頂こうかと思います。
よく高性能住宅の紹介に『高気密高断熱』と書かれていたりするのですが、高断熱は分かるけど、高気密ってどう良いの?って方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?
高気密住宅とは、壁や天井、床にすき間が少ない住宅ということです。
では、なぜすき間が少ない住宅が良いのかというと、
もしすき間が多いと、
※エネルギーロスが大きくなる
すき間が多いとすき間風が入ってき安くなります
そうなると、すき間風の影響により、エアコンが正常に動いていても、夏は暑く、冬は寒い家になってしまいます。
せっかく断熱性能にこだわっても、すき間風によって性能の低い家になってしまうんです。
そうなるとエネルギーロスが大きくなり、電気代が上がってしまいます
※計画換気が正常に機能しなくなる
現代の日本の住宅は24時間換気を採用し、計画的に換気をすることになっています。
しかし、壁や天井にすき間があると換気が計画通りに行われなくなってしまうのです。
すき間があれば、そこから換気できるんじゃない?と思うかもしれませんが、
例えばよくある計画換気の流れで、お部屋から空気を取り込み、廊下を通ってトイレの換気扇から排出するというものがあります。
この場合に、もし廊下の壁にすき間があった場合、そこから空気が入ってきてトイレの換気扇から排出されるという流れが出来てしまいます。
そうなると、トイレの換気扇の排出能力は変わらないので、お部屋から入ってトイレに行く、本来計画していた空気の流れは弱くなってしまうんです。
大きなすき間があれば、すき間からの換気ばかりになり、お部屋からの空気の流れがほとんど無くなってしまうということも考えられます。
このようなことがあるので、計画換気の弊害になるすき間は良くないんです
特に『環が家』では24時間換気とエアコンの配置のバランスにもこだわり、計画的な空気の流れで快適な温熱環境を作ります。
そんな中ですき間風が入ってくると、換気だけでなく、空調であるエアコンにまで良くない影響が出ることになります
このように、高気密である方が良いのです。
因みに、『日本の気候には風通しが良い家の方が良い』というような話があります。
このイメージが強いと、本当に気密性が高いって良いことなの?と思うかもしれません。
高温多湿な日本では湿気対策は大切です。
しかし、すき間風などで常に通風していても良いのは外気温と室温の差があまりない場合です。
昔の家はエアコンを使用しないので、温度差はあまり無いですし、すき間がとても多く本当に風通しが良くても問題ありません。
しかし、エアコンを使用する現代の住宅では、すき間があることは適さないのです。
なので、現代の住宅での湿気対策は、すき間風を無くし、計画的に換気することなんです
もちろん風通しが良いのは良いことです。
でも、壁などのすき間からではなく、風通ししたい時に窓から風を入れるのが良いですね。
余談ですが、窓からの風通しの際に網戸の見た目や、網戸にしても虫が入ってくるなどのお悩みがある場合は、メッシュの細かい網戸がおススメです。
↑こちらの記事で、虫の侵入についての対策のお話はしましたが、それでも小さな虫が網戸の目を通ってくることがあります
そこが気になる場合は、メッシュの細かい網戸にすると虫が入ってこられなくなります。
しかも、網戸の繊維も細いので、網戸があることに気付かないくらい存在感が無い網戸です。
掃き出し窓などに設置すると、網戸があることに気付かずぶつかってしまう方もいるので、出入りするような窓に設置する場合は注意して頂くよう、ご説明するくらい存在感が無いです。
出入のできないような窓でしたら、虫を防ぎながら風通しが出来て、景色もクリアに見えて、とてもおススメな網戸ですよ。
反対に、ペットを飼われているご家庭用に破れにくい丈夫な網戸もあります。
ご家庭に合った網戸で、窓からの風通しをして下さいね。
少し話がそれましたが、気密性を高くすることがどういうことなのか分かって頂けたでしょうか?
高気密って大切なことなんです
次回はこの気密性の測定についてのお話をしたいと思います