少し前にテレビ番組でアルピニストの野口建さんが言っていたことが印象に残っているので紹介します。
野口さん、子供たちに色々な形で自然体験をさせることを推進、実施されているそうですが、そんななかで驚いたことがあるそうです。
子供たちにシーカヤックを教えた時です。まずはひっくり返った時の脱出方法を最初に教えるのだそうです。
カヤックに乗り込んだ10名ほどの生徒たち(小学生)を一斉にひっくり返すと半数以上が脱出できない!
もちろんインストラクターが付いていますのですぐに潜ってビックリ!
もがいていないのだそうです。ひっくり返ったまま動かずジッとしている。これはどういうことか。
自分が置かれた危機を理解できないのだそうです。ようするにこのままだと死んでしまう!ということが分からない。
自分たちの世代だと遊び場は山、川でした。身をもってこれ以上は危険、危ない、怖いといった感覚を自然と身に付けていったのですが、最近の子供たちはそれが非常に少ない。
ゲームでバーチャルな感覚は備わっていますがリアルな場面では活かされません。現実世界ではリセットできませんもんね。
野口さんはこれに危機感を抱いて小学校の修学旅行は全て富士登山にしよう!と主張していました。
富士登山では準備の高揚感、登山中の疲労、そして登頂した時の達成感を味わうことが出来て尚且つ自分の限界を知り感じることが子供の成長に欠かせないことだ!
ちょっとTV的な主張ですが、有りかも?と思ってしまいました。
まあ、富士登山とまでいかなくとも自然と関わって色々な体験をさせるということは重要なんでしょうね。
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